2009/06/03

1Q84

朝の通勤時に村上春樹氏の「1Q84」をひたすら読んでおります。

本当は休みの日にゆっくりとコーヒーでも飲みながら読みたいのですが、いかんせん結婚式が控えているのでそんなこともできず。と言って読まないわけにもいかないので、電車に揺られ吊り皮を持ちながら分厚いハードカバーの1Q84と向かっております。


それにしても、村上さんの長編小説は例外無く面白いですね。「アフターダーク」以降、語り手が一人称から三人称に転換されて、「これでは村上小説の面白さが半減してしまう」と少し残念に思っていましたが、「1Q84」ではそんな心配をする必要はありませんでした。むしろ新しい境地に入った感じがして、還暦を迎えてもその斬新さは衰えていなくて驚嘆するばかりでした。

まぁ、まだ上巻の500ページくらいまでしか読んでいないのですけどね(汗)


出版業界をはじめ印刷業、広告業等が軒並み不景気だ不景気だと言って赤字決算を発表しておりますが、村上小説の驚くような売れ行きをみて、何か考えさせられるものを感じました。

読者が「読みたい」と思うものはやはり売れるわけです。一方で「読んでもいいかな」くらいの読者を狙った出版物があまりにも多すぎるような気がしました。
近くの未来屋書店やジュンク堂等を覗いてみてください。ところ狭しと並んでいる週刊・月刊・年間雑誌、山積みにされ、返本を待つばかりである文芸書。開店当初から居座っている専門書。
これらを製紙し印刷するためにどれだけの木が倒されてきたのだろうと思うと、なんだか悲しくなったりします。

というわけで、不景気とは言え、むしろ不景気だからこそ良いものはどんどん売れる時代になってきていると思います。買い手の情報力も着実に向上しています。


うーん、まとまりがつかなくなりそうなので、今日はこの辺で、、、(冷汗)

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