2007/05/31

イメージ(銀行編)

昨日、支店から約20km離れた民家へ、定期預金の書き換えに行ってきました。

集金を切れ! とうるさく言われている昨今なのに、定期預金の書き換えなど、普通なら行くはずもないのですが、
「昔の人は来てくれましたよ!」と強く言われたために、電話を取った女性社員から先輩行員、そして僕へと回ってきたわけです。

何度か電話で連絡を取り合って、訪問する日時を取り決め(実際に伺った人はいつも忙しそうにしていました)。
原付を40分走らせて伺いました。


伺った家はごく普通の老夫婦でして、人柄も和やかで話しやすくて、とても強い口調を発するような人では無かったんですが。


「銀行さんは民間からがっぽり稼いでいるからねぇ」

「昔はたんまりと利息を取られたもんだよ」


などと、銀行という職種に対して偏見を持ち、過去を持ち出してくる人でした。

そうしたことは色々な人から言われるので、僕はそうしたとき、「あ、そうなんですね」と他人事のように聞き流すことにしていますが。


いざ銀行に勤めているものにとっては、銀行がたんまり稼いでいる感覚がないのですが、新聞に載る決算書でいろんな銀行が「今期最高益!」とガヤガヤ騒いでいるから、読み手にとってはそれが一緒くたに感じてしまうのでしょう。
苦しい銀行だって、あるのに(涙)




まぁその書き換えは、結局不備があって、再び原付で往復する羽目になりました、、、

昨日の仕事は、定期の書き換え一つに尽きました(完)。

2007/05/30

とある消費者ローン利用者の事例

今朝シャワーを浴びながら、思い出した件を一つ、書きたいと思います。

約半年前でしょうか、とあるお客様が消費者ローンを使いたいってことで窓口にいらっしゃいました。

申込金額は片手に乗るくらい。
トラック運転手の彼は、風貌も若くて(実年齢も若かった)茶髪で髭を生やしていて、同世代の銀行員である僕とはかけ離れておりました。

そんな彼をうらやましく思いつつ、僕は受付をしたわけですが。


保証会社からの保証が降りて、さて融資しようか、という段取りになったんですが、彼はうちの銀行に口座を作ってもらっていなかったので、さっそく作ってもらうことに。

最初に口座に入金する金額っていうのは1円からで良いのですが、あんまり少ないと「口座売買するんじゃないか」などの疑念が出てしまうらしくて、うちの銀行では1,000円以上の入金をお願いしていました。
例の通り、僕もその人にその旨を伝えると、どうやら手持ちに1,000円が無いらしく、


「ちょっと待ってて。今ATMで下ろしてくるから」

といってうちの銀行のATMまで駆け出そうとしました。


って、うちの銀行の口座は持ってないんじゃ?

と聞いてみると、どうやら他の銀行のキャッシュカードで下ろそうとしているらしくて、
「このカード、そこのATMで使えないの?」

使えるけど手数料がかかりますよ、と僕。

「あ、そう。関係無いね」


といって、ものの1分で1,000円を調達してきてくれました。
多分、かかった手数料は105円。


この辺のコスト意識は、なかなか僕には理解しがたいものです。
お金が無いから借りに来るのに。無駄なお金を気にもせず浪費してしまう。
105円あれば一食さえ足りるのに!


と、お客様から毎日勉強させていただいている浅里でした。

とは言いつつ、ここ二日連続で電気を点けっぱなしに出かけているものですから、学んだことを生かしきれていないですが(汗)

2007/05/29

失われる才能

今日は少し、銀行から脱線いたします、、、

って、いつも微妙にわき道を走っているのかもしれませんが(苦笑)


めざましテレビを見ていると、昨日、著名な方が二人もお亡くなりになりました。

松岡農水相の自殺と、ZARDの坂井氏の転落死。


個人的には、彼らに特別な思い入れをしたことはありませんでした。
自殺は毎日どこかで行われていることだし、事故だって毎日どこかで起きてしまいます。


ですが、
こうして色々な誰かに何かを残しつつ、素晴らしい才能たちがやがて失われていると思うと、単純に悲しくなりました。

死は誰にでも訪れるものだから、どんな死であれ、認めなければいけないものではあるんですが。


僕の銀行でも、事故で無くなった方がいます。
家族の方は、さぞかし無念でしょう。


生きられる、という喜び、あるいは義務。粗末にしてはいけませんね。




というわけで、銀行後の転職先は、、、?

2007/05/28

草を刈る。

土曜日に更新できたと思いきや、日曜日には更新できず、、、申し訳ありません。
しかも来週は銀行業務検定がありますので、土日の更新は出来ないかも、、、。

と、釘を指しておきます、まだまだ新米銀行員気分の浅里です(笑)


昨日は草刈をしました。

といっても、町内会のボランティアのような草刈ではなくて、現在僕の住んでいる独身寮の草刈です。


入社時点であてがわれたのが今の独身寮。
と言っても寮母さんがいるとか、風呂が共同とかいうわけでは無くて、部屋が一つ一つ独立しているので(入り口も独立しています)、ほとんどアパートのような感覚の寮です。


その寮にはやけにただっ広い庭もありまして。
放っておくと草が伸び放題になって良くわからない虫が沸いてくるので、定期的に草刈をしなければなりませんのです。


昨日は上司が草刈の手伝いに来てくれて(というか、草刈の提案もその上司だったんですが)、約2時間ほど電動草刈機を使って草を刈りました。

面倒な作業、、、ではありますが、微妙に面白くてはまりそうな気がするのもまた怖いものです。



いっそのこと、庭の部分を分筆して誰かに売っ払っちゃえば良いのに!


という発想が出来るようになったのも、銀行に勤めたお陰です、、、感謝。

2007/05/26

ニッキンにつっこみ! vol.12

久しぶりに、土曜日にまともに書きます、「ニッこみ!」です。

最近のニッキンの読み方として、情報や情勢を仕入れるというよりは、

「いかに面白い記事を見つけるか」

に執着しています。
あまり生産的とは言えないかもしれませんが(笑)


さて、今日突っ込めそうなところは、新聞の真ん中辺りにある「オピニオン」。

どうやら、都市銀や地銀、信金らの頭取・会長級の方々が思い思いにコメントしているようです。


どうして、新聞的に一番興味の薄そうなところに目をつけたかと言うと、僕の所属する銀行のライバル行の偉い方がコメントしていたからです、写真付で。
写真付、というところがポイントです。

ざっと10人くらいの顔写真があるのですが、約7割が御髪が薄く、約8割がメガネをかけて、約9割が7・3分けでした。

つまり、どれも似たようなお顔なのです。

そんな中で、「なんか見たことある顔だな」と思ったらライバル行の頭取だったので、それをわかってしまった自分が少しショックでして、、、。


銀行員として、さらに染まってきてしまったようです(涙)



あ、ライバルライバルと言っておいて、内容をまったく読んでなかった!

これから読むことにします(笑)

2007/05/25

同業他行との飲み会

昨日仕事が終わると、上司の目をかいくぐるようにして、某大衆的居酒屋へ。

うちの銀行のライバル行の方と飲むためでした。


その人とはこの前にあった生命保険募集人試験のときに再会して(その前にもチラッと話したことはあったんですが)、話を煮詰めつつやっと、昨日の飲み会が実現されたわけです。


両行の新入行員(もちろんツン君も!)含む、計7人での飲み会でした。


これがね、、、案外思ったより、ライバル行と飲むって大変でした。

話題性が無いんです!!


お互いの仕事の話をすれば、手の内を明かしあうことになってしまいますし、そればかりを意識するとお酒が不味くなってしまってつまらない。
かと言ってバカ話をしようとしても、ネタはそうそう沢山あるわけではなく。

たまに訪れてしまう沈黙、まぁ気にしないようにしてかいくぐり。
声をかけたその人がとても面白い人だったので、かなり救われた~と思いました。

新入行員同士も、それなりに仲良くなった様子だったし。
あ、でも連絡先は聞いていないようだったな。


なんか、自分から大人の世界に踏み込んじゃったような気がして、少しだけ、怖くなりました。

自分だけの世界は、いつまでも持っていたいものです。

2007/05/24

書類の多さ!

先ほど研修から帰還いたしました、、、。


いえ、研修が今まで長引いていたわけでは無くて!

同期と盛り上がっていただけでございます(詳しいことは省略させていただきます)。


さてお酒も入っていますが、すでに昨日から今日になったので更新してしまいます。


昨日のブログにも書いたように、今日は生命保険募集人として売り込むための講習がありました。

うーん、生命保険、いいかも♪

といっても、金融商品販売法とかなんとかで、行員や関連会社の売買が出来ないようですが。


研修にて驚いたのは、配布された資料や記入すべき書面の多さ、です。

お客さんに書いてもらうのだけで4種類以上はあるかな。
説明用資料は、その気になれば無限に出すことも出来てしまいます。


とにかく、訳のわからない書類が多すぎるんです。がしかし、それぞれに氏名や住所を書いてもらう訳だから、それら書類をしっかりと金庫に保存しておかなければなりません。

個人情報なんだかんだで、情報の管理体制が問われているご時勢に、こんな無駄な重要書類ばかりを増やして良いものなんでしょうかね、、、。


早く、ペーパーレス化に移行していただきたいものです

2007/05/23

生命保険募集人資格取得前の、なんとか。

久しぶりに支店での飲み会に参加してきましたが、9時前には寮に帰宅致しました。
先輩方の何人かはネオン、というか消えかけた蛍光灯街へ行ってしまったようですが。
給料入ったばかりですが、もう、飲みに行くお金がありません(涙)


さて、今日は生命保険募集人として活動するために必要な講習を受けてきます。
どうやらこの資格は、試験に受かっただけでは資格の取得とならないそうでして。

主に法令順守のことについての講習かと思います。


先月に受けた生命保険募集人試験でしたが、受験者数はだいたい500人強はいたと思います。

でも講習の会場は、うちの銀行の本店なんだよなぁ。
その辺り、どうなんでしょう。外部の講師でも呼ぶのかな。


いずれにしても、今日の午後は仕事が出来ません。

良いのかな、、、全然良くないんだけどなぁ。

ま、いっか!


マックでお昼を食べながら、会場に向かうことにします。
おおーなんか都会のサラリーマンっぽい!


という発想は、貧相でしょうか、、、(汗)

2007/05/22

切りたくない集金

昨日は動産担保貸付の勉強会がありまして、猛烈な眠気と戦うこととなった浅里です。

いえ、興味は非常にあったんですが、、、どうも「勉強会」の雰囲気になると、スイッチが入ったかのように眠気に襲われてしまうのです。ほとんど病気です。
お陰で上司や講義をされた方から大目付でした。


さて先日の日記にて、銀行の方針的に集金を切るように言われているのですが、個人的にどうしても切りたくない集金先があります。

それは、菓子屋です!


その菓子屋、個人販売は店頭でしかしておらず、主にデパートやスーパーに卸しています。

特別なものを作っているわけでは無く、手のひらサイズのパウンドケーキやクッキーの詰め合わせなど、特色の無いものばかり。
勤務している人も3人くらいなものだから、規模も非常に小さいです。

でも、なぜか好感を持ってしまった、菓子屋。

そのうち、メインバンクはどこなのか、とか、運転資金は必要ないか、とか、切り込んでみようかと思います。
まぁ運転資金と言えども材料の購入費くらいしか無いからな、、、設備資金とかは必要無さそうだし。


そう、好感を持てたのはそこです。

「周りはなんか騒がしいようだけど、勝手にやってくれよ。こっちはこっちでそれなりにやっていくから」

そんなマイペースな雰囲気が、その菓子工房にはあるのです。


せわしない生活をする銀行員にとって、そこは安らぎの場の一つであります。

2007/05/21

憤慨、ちょっとちょっと。

月曜日の朝にも関わらず、憤慨してテンションが上がっております、浅里です。


今朝のめざましテレビを見ていたら、

「某銀行員、人事面接を装い、女子大生にわいせつ行為」

との報道がありました。


もう、何やっているんだか、、、。
銀行は「信用」が第一の売りだと言うのに。

しかも、この銀行員は僕と同い年でした。
もう、そういう歳になったんだなぁと思ったりしました。


ああ、もう!

こういうニュースがあると、それにかこつけて絶対何か言われるんです。

「おい、浅里君。君も似たようなことをしていないだろうね?」と。


まぁネタにしていただけるくらいだから、可愛がってもらってるわけですが。


ま! そんなことは置いといて、今週も頑張りましょうか!

2007/05/20

ニッキンにつっこみ! vol.11

毎週、首の皮一枚で続いております、「ニッこみ!」です。
なんとか続いていくよう、気が向いたときにでも見守っていただけたら幸いです(笑)

さて、今週の気になった記事はと言うと、、、トップ記事。


『大手行、ノンバンクを「要注意先」に』


ノンバンク? 要注意先?

前者はまぁイメージがつくかもしれませんが、後者は銀行員でも融資に関わっていない方はピンと来ないかもしれません。
その辺のニッチなところをトップに持ってくるところが、さすがニッキンであります。


ノンバンクとは、ひらたく言えばプ○ミ○やア○フ○となどの消費者金融会社。

これら消費者金融系はグレーゾーン金利で引っかかっていて、各社が慌てて「過払い金返還」に備えて引当金を積み増ししています。

つまり、お客さんが「今まで払いすぎていた金(=金利)を返せ!」と訴えられたときに対してのお金を準備しているわけでして。そのために見積もられた金額=引当金を損金として計上しているのです。


損金が増えたので、利益が減少、あるいは損失が発生してくるわけです。
それ故、消費者金融系と付き合いのある銀行は、「正常先」から「要注意先」へと格下げをしたと言うのが、このトップ記事なる所以です。

銀行としても、「正常先」から「要注意先」へと格下げすることで、同じように引当金を計上しなければならなくなります。その会社が損失を出しているわけですから、「もしかしたら融資した金額のうちいくらかが回収できなくなるかもしれない」との懸念が出てしまうのです。


このような流れで、ある一つの業界をきっかけにして金融恐慌連鎖が発生していく、、、。



ということになるんだなと、最近になって知った、融資係2年目の浅里でした、、、(汗)

2007/05/19

すいません、、、

昨日の分、更新されていませんでしたね、、、二重チェックを怠っておりました(涙)

しかも今日も、ニッキンにつっこめそうにありません。
明日つっこみます!

ので、今日は失礼致します(><)

2007/05/17

集金を切れ!

普段は銀行の中で仕事をしているときが多い僕ですが、それでも毎月の半ばくらいになると外に出て、集金に出かけてきます。
主に官公庁です。

官公庁と言っても、経営企画の部長さんとか経理の方から集金をするわけではなく、ごく個人的なところへ赴いて集金をしているわけです。
どういう経緯でその集金が始まったのか、よくわからないところでありますが。


そんな集金先をリストにして出せ、と上司が仰ったので、あわててパソコンで作ってみると、


「早々に切れ」


ということでした。


「切れ」とはつまり、「行くな」ということです。

確かに、時間をかけて職場に行くにしてもただの集金だけなので、はっきり言えばATMの入金だけで済んでしまいます。それにわざわざ職場へ行っても会えないこともあったりで、また後日に訪問しなければなりません。
非常に、時間がロスします。


「これだから銀行って偉そうだよね」


との声が聞こえてくる気もしますが、うーん、銀行は銀行で大変なのです。
きめ細かいサービスをするための、人材や予算や時間が限られているのです。
たまに「銀行=福祉」と考えている方もいらっしゃるから、とても困ったものです。


まぁ、そんな集金から人のつながりを広げて、大きな案件を拾ってくることが理想の銀行マンなんでしょうが、まだ僕はその域に達せているはずも無く。


もっと別の適性がないものかしら、と思いふけながら集金へ出かけるものなのです。

2007/05/16

銀行員的髪型論

昨日法務局へ行くと、別の支店の支店長(今度役員になるとかいう偉い方)がいらっしゃっていて、慌てて僕は持っていた資料を床にばら撒きながら平身低頭したものです。
(注:多少の誇張表現が含まれています)


その支店長は、ちょうど僕が赴任するときと主に、別の支店に異動されていたので、交わした会話は一言か二言しか無かったのですが、そのうちの一言が、

「ちょっと君の髪はツンツンし過ぎているんじゃないか」

でした。


ん? ツンツン? 
うちの支店の新入行員であるツン君が思い出されます。


まぁそれはいいとして。


僕の髪質は超直毛なので、ワックスなど効かず、中途半端な髪の長さだと地面とは水平に伸びてきてしまいます。それ故、先輩からも「頭にお皿が乗っている」とか「河童」とか言われています。

では、銀行員の髪型はどんなものがあるのでしょうか?

僕の観察結果だと、


①オールバック(中年の型に多い)

②ナチュラル(若い人はここに該当)

③7・3分け(支店長クラスになると、ほぼ例外無くここ)

④無い(自然の摂理です)


です。

選択肢としてはこの4つなので、消去法的にもほとんどの銀行員が②を選択せざるを得ません。
うちの上司も、赴任当時は①で頑張っていましたが、最近②になりました。セットするのが面倒になったのでしょう。


さて、僕の場合、②であろうとすると怒られてしまいます。
直毛なので、①と③は多分不可能でしょう。



となると、自主的に④、、、!?

2007/05/15

紛失。

昨日、僕の支店にてちょっとした騒動がありました。

どうやら新入行員の、鍵の代わりとして使っているカードが無くなった、とのこと。

午前中にはすでに無くなっていたらしくて、営業時間が終わってから皆で色々なところを探したけれども、どうにも出てこない。
カード捜索は、今日まで持ち越されました。出勤したら、まずはカード捜索か、、、(涙)


以前にも書いたことがあるかもしれませんが、銀行の商品は第一に信用です。
信用を失った銀行は倒産するしかありません。

まして、お客様から預かる書類などは、すべて重要なものばかり。
紛失などは許されません。


、、、

などと格好の良いことを言う銀行員は結構いますが(実際その通りだし、僕も最近はその一人になりつつあります)、銀行員といえども人。間違いだって犯します。大事な書類を間違ってシュレッダーにかけてしまうことだってあります。


多分大切なことは、その後の処理の仕方。
無くした書類を、じゃあお客様のところに謝りに行くのか、偽造するのか、別の方法で対処するのかは、その銀行というか、その上司の力量次第。9割9分9厘は一番初めの対応になるかと思いますが、それに対しての対応の仕方、責任の取り方もその上司次第です。


、、、


話がだんだん反れてしまいました。

まぁ今回は銀行所有の、しかもあまり使う用途の無いものでしたから良かったものの、フレッシャーズには気をつけるべきことだと思いました。




と、1年前まで同じようなことを2回ほどやらかしてしまった浅里でした。

2007/05/14

社会のブラックホール

誤解を恐れずに書くことに致しますが。

先日、上司より、
「収益にならないようなことはするな」
とはっきりした口調で言われました。


僕が受付した貸付(代理貸付という、言わばただの窓口の受付なのですが)に対して、その上司は仰ったのです。

結構時間や手間がかかるし、お客さんには何度も足を運んでもらわなければならないし、一方で銀行側にとっては収益が少ない。
あまり良いところがない貸付です、確かに。

その上司いわく、「俺がお前より何倍も銀行に勤めていて理解したことだ」。

確かに、一見では説得力のある言葉だし、その上司がいたった結論であるから、僕には否定することなど出来ません。


否定することは出来ないけど、肯定も出来ない。

と思ったので、可愛げのない僕は、「今の私では判断できません」と述べました。
上司はやがて諦めたように「もういい」と言いました。


実際、人と人とのつながりは強くて、見えないところで複雑につながっているものだから、今回の貸付によって新たなつながりが見出せるかもしれません。

そんなチャンスを、簡単に断ち切ってしまって良いものなのか? 
現在の仕事を見るか、未来の可能性を見るか?

たぶんその辺りの認識が、僕と上司との間であっただけなのでしょう。


社会に渦巻いている、真っ暗なブラックホールのようなものを垣間見た気がしましたっ。

まっそんなことは忘れて、今週も張り切って頑張りましょう!

2007/05/13

ニッキンにつっこみ! vol.10

昨日はお休みしてしまいました、、、「ニッこみ!」です。

原因は、実家のパソコンでこのブログのマイレポートまでどうしても入れなかったため。
前回は出来たんだけどなぁ。
どうしてそんな不具合になったのかは良くわからないので、とりあえずExplorer7をインストールしてみましたら、解消されました。良かった良かった♪


話が脱線しました。
ニッキンから気になった記事を取り上げたいと思います。


「守られない『販売ルール』」


と題された記事なのですが、どうやら銀行で販売されている投資信託や生命保険に対する苦情やクレームがここ3年間で倍増してる、とのことです。
主に、「元本割れする可能性がある」というリスクについての説明不足に対するもののようです。

まぁこれは、ごく自然な数値でしょう。
銀行で販売している投資信託の売り上げは、3年間で数倍に跳ね上がっているわけですし。

また、極端に元本を割り込むこともあれば、極端に価格が上がることもあるわけです。
予想外な前者はクレームになるけど、予想外な後者では感謝されるわけです。

この辺りは、とても微妙な問題ですよね、、、

「そういうリスク達を理解した!」という証拠を残すために、銀行では「確認書」というものをいただいているのですが、上司からは「目標!目標!」とせかされては、そうした「確認書」も形骸化しかねません。
うちの銀行はその辺かなり酸っぱく言われているので、大丈夫かと思いますが。


これからもこうしたクレームは増えないまでも、すっかり無くなってしまうことは無いでしょう。

クレームが出てしまうことはしょうがない。
そのクレームに対して、真摯に受け止め、誠実に対処しなければならないのが、我々銀行員の仕事なのです。



浅はかな二年目銀行員のたわ言でしたっ。

2007/05/11

ツン君との今週

今週までツン君(今年うちの支店に入った新入行員)の指導係の方がお休みだったので、何気に今週はツン君とのコラボレーション業務を行っておりました、浅里です。


正直、きつかった、、、、


ツン君はまだ勤め始めて一ヶ月。当然に簡単な業務しか出来ないわけで、指導しながらの業務です。
ツン君の指導のほかにも、僕自体の仕事もたくさんあるし、指導係の方の仕事もどんどん溜まるし。
早く、この金曜日が過ぎ去って欲しいものです。


しかしツン君の仕事に対する姿勢や、上司と向き合う態度を見て、つい感慨深くなってしまいます。

ああ、自分も周りにはこんな風に見られていたんだなぁ、と。


別にツン君が上司に対して反抗的な態度を取っている、というわけでは無いのですが。
たぶんツン君の気づいていないところで、上司的には「ん?」と気になる点があるのです。


一緒にツン君と仕事をしていて、逆に僕の方が教えられる点がたくさんあった今週でした。

さっ、今日をさっさと終えて、土日はリフレッシュするぞ~!



来月に控えた銀行業務検定の勉強です、、、。

2007/05/10

早帰りの日は遅帰り

何かと僕の中での定時退行(7時半)が続いている今週ですが、
昨日に至っては6時40分に終了!

銀行を出てもまだ日が明るい! キャッチボールが出来るくらいに!


というわけで意気揚々として帰ろうとしましたが、しかし先輩から飲み会のお誘いが参りました。

まぁ支店長もいることだし(=お金を出さなくても済みそう)、良いかと参加。
約2時間の飲み会でした。
途中で取引先の社長が入ってきて、好きなようにワイワイしゃべっていきました。
プライベートと仕事には、それなりの一線を引きたいものだと思いました。

飲み屋を出たのが9時。
お酒も飲んだことだし、今日は本を読むくらいかと目測していたら、帰り道一緒になった先輩から、「キャバクラ行くぞ!」。


、、、

それでもその日のうちには帰りましたが、なんか有意義な一日を無駄に過ごしてしまった念と、そんな後輩と飲まざるを得ない先輩に申し訳ないという念が渦巻いて、もう飲み会には行かないぞ、と思いました。


お酒を楽しく飲めるということも、銀行員としての技能の一つなようです。

2007/05/09

組合大会予告

うちの銀行では、ある一帯の地区に属する支店が一同に集まって、合同組合大会が行われています。
一泊二日で、どこかの取引先の宿に泊まるのです。


名目は従業員組合の予算や指針を話し合うものですが、まぁそんな会議はものの1時間で終了しまして、あとは合同飲み会。

お昼からビールをあおる上司達を見て、初めて参加した僕はそれなりのカルチャーショックを受けたものです。


さて、その飲み会や会議がある前にスポーツ大会もあります。

去年はボーリング大会。
ちゃっかりな僕は、周りの空気を読まずに個人で2位になって、洗剤の詰め合わせをいただきました。
今でも使い切れずに重宝しています。


そして、今年はというと、、、

バスケットボール大会!



なんか高校生みたいですね。

きちんとリーグ戦を組んで、支店ごと総当たり戦でやるそう。
そんな時間が一日や二日であるのか!? と思ったら、週末の休みごとにちょくちょく進めて、組合大会では決勝だけやるとか、やらないとか。



やる気に満ち溢れた組合長などというのも、ときには困った存在なのです。

2007/05/08

本人確認資料

最近、うだつの上がらないようなことばかり書いていたので、今日は多少なりとも有益になってくれれば良いなぁ、ということを書きたいと思います。


とある友人の日記にて、銀行の口座開設のとき、本人確認資料として学生証を持っていったけど口座が作れなかった、ということが書かれていました。

実際に、顔写真も付いている学生証は本人確認資料として認められていないのか?


どうやら、「認めない」銀行が大半、というかほぼ100%で認めていないようです。

どうしてか? 大学は公的機関なんだから、その学生証を公的証明書として認めても良さそうな気もします。

それでも認めない理由は(推測なんですが)、大学でも、国立大学や私立大学が混在しているし、数万人が在学するマンモス大学もあれば、小規模の大学もあります。

それらを一緒くたにまとめて、公的証明書として使っても良いですよと認めてしまうのは、不安が残ってしまうから、なんじゃないかと思いました。

同様の理由で、社員証も本人確認資料として認められていません。


なら、顔写真の載っていない健康保険証は?

これが非常に微妙なポジションでして、、、。


健康保険証だけで本人を確認できる場合もあれば、某銀行では、+住民票とか、+その住所の公共料金の支払い明細とか必要になる場合があるようです。
しかも、必要となる「場合」があるようで、支店によっては必要無いところもあるとか。

結構アバウトなんですよね(汗)
法律とかで統一基準を作っちゃえば良いんだろうけど。


こうしたアバウト対応に不満を持たれる方もいらっしゃるかと思います。

微力ながら(本当に微力ですが)、そうした声を配慮しつつ、われ銀行員は精進していく次第です。



、、、微妙なまとめ方で失礼しました(汗)

2007/05/07

事後報告ですが、

先日は某南の片田舎へ旅行して参りましたため、更新ができませんでした。
失礼しました(><)


そんなGW中に、アクセス数もいつの間にか1,000を超えたようでして。
こんなつれづれな日記を読んでいただいて、非情に感謝しております。
ありがとうございます!


さて、GWも終わってしまいましたね。今日から仕事ですね。
眠いですね。
いつもより長い一週間になりそうです。

うー!
頑張りますよ!

と無理やり気合を入れていきます。

2007/05/05

ニッキン!?

毎週土曜日のアレ、「ニッキン」が、今日郵便ポストに届いていない!

どうなっているんだ!


うーん、新聞配達員もGW中だということなのでしょうか。
まぁ仕方が無いことです。


考えたのですが、この超マイナーな新聞って、どこで配っているんだろう。
わざわざ片田舎に運んでくるだけでも、輸送コストがすごいかかる気がします。


うん、贅沢は言えませんね。

残り二日間のGWを満喫することにしましょうかっ!

2007/05/04

寝る前に

今日は小旅行に出かけていたので、ブログの更新が遅れてしまいました、、、
というか、もう少ししたら明日ですね!
すいませんです(><)


一つだけ、ご注意を。

郵便局のATMはゴールデンウィーク中、使用することができません。
郵貯銀行立ち上げのための準備のようでして。

なので、郵便局と提携しているキャッシュカードを持っている方々は、くれぐれもご注意を!



もっと早く書けって話ですよね。

2007/05/03

ATM管理

昨日の激務を経て、今日からゴールデンウィークの後半ですね!

うまい具合に6連休とか続くよりも、3連休+4連休のように分かれていると良いですね。
楽しみが小出しに続くようで、得した気分になります。


と言っても、ATMは日常通り稼動しているわけでして、、、。

支店長からは、「浅里君、支店の近くに来たのなら、ATMを見回ったり、駐車場にゴミが落ちていないか調べておくように」と言われました。


まぁ、これも銀行員としての当然の職務。プライベートであれ、職業は銀行員なのです。
やります、やります!


とは言え、ただいま実家で療養しております。
寮には一切戻らないつもりです。


誰かに仕事を任せ、目をつむってしまうということも、銀行員として大切なスキルの一つなのです。

(もちろん、言い訳です)

2007/05/02

より精密に

連休明けの月初(といっても先月は月末が休みだったので、事実上の月末)の窓口は、とんでもない混みようでした。

一時、「25人待ち」の表示がされるほど。

あれ、うちの支店のロビーって、そんなに待てるほどの座席があったっけ? と思ったりしてロビーをチラ見してみたら、納得、ATMコーナーのところにまで立って待っているお客様がいらっしゃいました。
預金の皆さんはさぞかしお疲れだったことでしょう。


そんな忙しい預金の皆様を尻目に、着々と自分の仕事を進めていった僕ですが、僕は僕なりに忙しい日となりました。

固定資産の再評価が終わらないのです。


とある法人の物件の担保評価をしなきゃいけなくて、法務局へ行って登記事項証明書や公図をとってきたり、実際の物件へ赴いて写真を撮ってきたり、路線価格を調べたりしているのですが、どうも書き方や仕組みを理解していなくて、上司の検印もこの2週間で4回くらい戻ってきました。

「とにかく、わかりやすく書け!」

としびれを切らした上司は、見本の地図を作ってくれました。

ここが土地でここが建物、とわかるように、蛍光ペンで地図や公図に色を塗っていく上司。
あるいは、撮ってきた写真を切り貼りして、よりワイドな写真を作っていく上司。


まさに、幼稚園の工作のようでした!

でもこうした地道で丁寧な作業が、第3者にも確かな情報や記録を残すための大切な手段です。
おろそかにしてはいけないのです。


「まさに、幼稚園の工作のようでした!」

と上司に向かって発言した僕は、おろそかにされても良い銀行員かもしれません。

2007/05/01

非情銀行

銀行員生活日記から少々脱線いたしますが、、、。


GWの前半にて、江上剛氏の『非情銀行』(新潮文庫)を父から借りて読み始めました。
だいたい半分くらい読みました。


経済小説はいくつか読んだことがあったんですが、とりあえず半分まで読んでみて、このくらい善と悪がはっきりした経済小説は珍しいんじゃないか、と思うくらい懐かしい気持ちになりました。

まぁ、僕の感想は置いといて。


題名で『非情』なんて言葉を使うくらいだから、さぞかし『非情』な銀行が出てくるんだろうなぁ、と思っていると、やはり『非情』な銀行が舞台でした。

そう、とにかく、『非情』! 『非常』や『異常』とも置き換えられるくらいの、ずさんでかつリアリティのある銀行像が前半部分にて描き出されていました。


就職活動中に読んでいたら、この業界に勤めなかったかもしれませんね、、、
まぁ同じく就職活動中に『課長島耕作』を読んでいたら、メーカーに就職する気も失せていたかもしれませんが(笑)

さて、今週は二日しかないですね! 嬉しい! 
反面、一週間の業務がこの二日に凝縮されるわけですから、大変なのが目に余っています。 つらい!


まずは今日一日を頑張ることに致しましょうっ