2007/05/20

ニッキンにつっこみ! vol.11

毎週、首の皮一枚で続いております、「ニッこみ!」です。
なんとか続いていくよう、気が向いたときにでも見守っていただけたら幸いです(笑)

さて、今週の気になった記事はと言うと、、、トップ記事。


『大手行、ノンバンクを「要注意先」に』


ノンバンク? 要注意先?

前者はまぁイメージがつくかもしれませんが、後者は銀行員でも融資に関わっていない方はピンと来ないかもしれません。
その辺のニッチなところをトップに持ってくるところが、さすがニッキンであります。


ノンバンクとは、ひらたく言えばプ○ミ○やア○フ○となどの消費者金融会社。

これら消費者金融系はグレーゾーン金利で引っかかっていて、各社が慌てて「過払い金返還」に備えて引当金を積み増ししています。

つまり、お客さんが「今まで払いすぎていた金(=金利)を返せ!」と訴えられたときに対してのお金を準備しているわけでして。そのために見積もられた金額=引当金を損金として計上しているのです。


損金が増えたので、利益が減少、あるいは損失が発生してくるわけです。
それ故、消費者金融系と付き合いのある銀行は、「正常先」から「要注意先」へと格下げをしたと言うのが、このトップ記事なる所以です。

銀行としても、「正常先」から「要注意先」へと格下げすることで、同じように引当金を計上しなければならなくなります。その会社が損失を出しているわけですから、「もしかしたら融資した金額のうちいくらかが回収できなくなるかもしれない」との懸念が出てしまうのです。


このような流れで、ある一つの業界をきっかけにして金融恐慌連鎖が発生していく、、、。



ということになるんだなと、最近になって知った、融資係2年目の浅里でした、、、(汗)

0 件のコメント: